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【b→dash #05】次世代マーケターに必須の素養、b→dash担当者に必要なスキル3選

作成者: umbrElla編集長|2024/07/211

b→dashの導入・運用に対してお悩みをお持ちの  マーケターの方・その上司の方に向け、全12回に渡り解決のヒントをお伝えしていきます。

 

ABOUT 執筆者:umbrElla編集長

累計50社以上のb→dashプロジェクトを支援。クライアントは、金融・不動産・アパレル・食品・スポーツ球団・化粧品・人材・店舗ビジネスなど業界業種を問わず、企業規模も創業まもないベンチャー企業から大手上場企業まで幅広く担当。多種多様な観点からの助言や、豊富な経験をもとに先回りした提案を強みに、b→dash初心者がつまずきがちなポイントを強力にサポートしています。

 

第5回は、b→dashの導入においてスタートダッシュをするため『次世代のマーケターに必須の素養 b→dash担当者に必要なスキル3選』をテーマにお届けします。最後におまけ資料もありますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

 

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多くのSaaSサービスが

「簡単」「誰でも使える」ことを謳っていますが、

確かに”使うだけ”なら問題ないでしょう。

ただ、多くのSaaSサービスにおいては

「そういうことは先に言ってよ~

ということが

プロジェクトを進める中で沢山でてきます。

そういった「共通する失敗」を避けるためには

信頼できるパートナーが必要不可欠です。

「代理店に頼むと高いしな...」

「とはいえ、社内に適任者もいない...」

「誰に頼んだらいいかわからない…」

このようなお悩みをお持ちの方は、

まずはお気軽にumbrEllaへ無料相談してみてください。

 

 

 

 

次世代のマーケターに必須の素養を解説するにあたり、私が最近危惧していることをお話ししたいと思います。

私が危惧していることとは、『アウトソーシング文化』です。最近、フリーランスや副業という働き方の広がりも相まって、営業代行、SNS運用代行、フリーランスのマーケターとのマッチングサービス、果ては個人においては退職代行まで、何でもかんでも代行、外部へアウトソーシングする文化が生まれてきてしまっているように感じます。それだけ企業が採用や育成に困っているということでもありますし、アウトソーシングを何から何まで否定するつもりはありません。ではなぜ私はこの流れを危惧しているのでしょうか。

1つには、どんどん企業は不自由になっているのではないかと考えています。どういうことかといえば、他社(他者)へ依存すればするほど(属人化ならぬ、属社化)、自分たちでは何もできなくなってしまいます。いつしかパワーバランスは崩れ、アウトソーシングされている側が決定権を持つようになってしまう可能性すらありえます。

2つ目は、同じような意味合いではあるものの、自社にノウハウが貯まらないだけでなく、あらゆる物事に対する解像度が低下してしまうのではと考えています。解像度が高い状態とは、顧客の状況や課題が鮮明に見えていたり、次に行うべき打ち手が細かく見えている状態を指します。解像度を高めるには、深く、広く、構造的に、時間軸を持って、直接目に触れる必要があります。しかし、あらゆる業務をアウトソーシングしていては、常に他社のフィルターを通してしか物事をみることができず、最悪の場合には常に誤ったバイアスがかかった状態で物事をみることとなってしまいます。

これらを踏まえ、私が考える次世代のマーケターに必須の素養のベースとなるものは、顧客や業務、事業に対する『解像度の高さ』です。それでは、『解像度が高い状態』を獲得するために必要となる具体的なスキルとして見ていきましょう。

 

 

次世代のマーケターに必須の素養とは?①

まず必要な素養・スキルは、『自社のデータを理解していること』です。これはつまり、顧客に対する解像度の高さを意味します。

勿論、アンケートやインタビューなどを通じ、定性的に自社の顧客を理解しているという面もあるとは思います。一方で、確かな事実(ファクト)であるデータを通じ、定量的に自社の顧客、顧客の行動、顧客が求めている商品、顧客が惹かれる訴求方法などを理解することも同様に重要であると言えます。

また、自社のデータを理解しているからこそ、「自社が取得できていないデータ」「データベース上、自社が抱えている課題」を理解することにも通じます。

いわゆる、デモグラフィックなデータ(性別・年齢・居住地域など)を取得していない企業は今時いないとは思います。一方で、現代において「xxxに住む、20代の女性はこういう傾向がある」などというように、デモグラフィックなデータで一般論を語ることは難しくなっています。なぜかと言えば、それだけ趣味嗜好(しゅみしこう)が多様化しているからです。「20代女性」と言っても、アウトドアを好む方もいれば、インドアを好む方もいます。従って、データを取得する際には、よりサイコグラフィックなデータ(消費者の価値観、趣味、嗜好、習慣など)を如何に(いかに)取得するかが大切となっています。

加えて、「データベース上、自社が抱えている課題」の代表例が、「オムニチャネル*におけるID統合」です。店舗で管理している顧客を識別するIDと、ECで管理している顧客を識別するIDがバラバラで管理され、正しく紐付け(関連付け)ができなければ、顧客に対して適切にアプローチすることができません。例えば、「ECで商品Aを買ってくれた人に、商品Bをおすすめしよう」と思ったとして、その顧客が実は店舗ですでに商品Bを買っているかもしれません。
*オムニチャネル:「オムニ」とは「すべての」という意味で、実店舗・アプリ・カタログ・WEBなど複数のチャネル(媒体・経路など)を横断して顧客へアプローチする方法

これらのように、自社のデータを理解しているからこそ、できること・できないことを理解することができ、また、できないことをできるようになるためにはどうしたらいいかを考えることが可能となります。

 

 

次世代のマーケターに必須の素養とは?②

必要な素養・スキルは、『b→dashの仕組みを理解していること』です。

データの活用は、IPOで表されます。つまり、INPUT(投入するデータ)・PROCESS(データの統合・加工処理)・OUTPUT(分析用データ・メール配信などの施策用データ)という一連の流れに沿ってデータは活用されていきます。これらの流れを理解することで、「こういう分析や施策をしたい場合は、こういうデータが必要で、こういう処理をすればいい」「こういうデータがあれば、こういう処理をしたらこういう分析や施策が可能になる」という発想を持つことができるようになります。

また、b→dashには様々なアプリケーションが搭載されています。分析・メール配信・WEB接客・LINE・SMS・CMSなど、マーケティングに必要とされる一通りの機能を備えており、自由に契約追加・解除をすることができます(※契約期間における中途解除はできません)。これらのアプリケーションの仕様を理解することで、上記のデータの活用に対する理解が一層深まります。

b→dashの仕組みを理解するということは、それだけマーケターとしての引き出しが増えることを意味します。本連載の第1回『停滞しがちなマーケティング組織の特徴3選』でも解説した通り、『多くの消費者のニーズはすでに概ね(おおむね)満たされてしまっている』ため、マーケターはより一層パーソナライズされた購買体験を顧客に提供し続ける必要があり、その為には多くの引き出しを持っていることが必要不可欠となってくるでしょう。

 

 

次世代のマーケターに必須の素養とは?③

最後に、『解像度を高める』には、細かく物事を捉えると同時に、時には一歩引いて、俯瞰的に全体を捉える(構造的・時間軸を持って全体を捉える)必要があります。従って、解像度を高めることは、俯瞰的に物事を捉えることに繋がり、ひいては『戦略的思考力』に繋がっていきます。

この素養は、代理店等のアウトソーシング先のタスク管理をしているだけでは決して身に着けることはできません。第4回の記事でお伝えした通り、自ら意思を持ち、プロジェクトを推進していく中で培われる能力であると考えています。

少し話は逸れますが、「戦略」がなぜ必要なのか考えたことはありますか?また、「戦略」とは何かを考えたことはありますか?所説ありますが、私の考えをお伝えすると、まず戦略が必要な理由は「目的があり」「リソース(ヒト・モノ・カネ・情報)が限られているから」です。目的がなければ戦略は必要ありません。のほほんとしていればいいのです。また、リソースが無限にあれば全力全開で戦えばいいのです。従って、「戦略」とは、「目的を達成するために、限られたリソースを最適に分配すること」と私は定義しています。

このような前提の上で、私は、実行をアウトソーシングしたとしても、戦略はアウトソーシングすべきではないと考えています(勿論、相談・協議し共に戦略を策定することは問題ありません)。解像度を高め、自ら戦略を考え、実行し、次に活かす。このサイクルを回し続けることが、戦略的思考力を向上させることに繋がると考えています。そして、戦略的思考力を上げ続けることが、貴社のマーケティングを成功に導いていくと考えています。どんなに優れた戦術も、優れた戦略には勝てないからです。

いかがでしたでしょうか?全12回の連載のうち、今回は『次世代のマーケターに必須の素養 b→dash担当者に必要なスキル3選』というテーマでお伝えさせていただきました。もし少しでも「自分には足りていない」「自分の市場価値を上げたい」と感じた方は、ぜひumbrEllaに一度お悩みをぶつけてみてください。きっと何かのお役に立てるかと思います。

 

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

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