HubSpotの導入・運用に対してお悩みをお持ちの新規事業担当者の方・スタートアップ/ベンチャー企業の方に向け、全10回に渡り、HubSpotを使って新規ビジネスを如何にPMFさせていくかのヒントをお伝えしていきます。
ABOUT 執筆者:umbrElla編集長 自身も過去知人と共同創業したスタートアップにて、ベンチャーキャピタルからシードラウンドにて総額1億円の資金調達を達成。現在は、自社においてもHubSpotを活用しながら、b→dashおよびHubSpotの導入・伴走支援を手がけており、単なるツールの導入に留まらず企業としての競争優位性を築くための支援を行っています。 |
第1回~第3回は、所謂『0⇒1(ゼロイチ)』のフェーズにおけるHubSpotの利点についてお話ししていきます。ゼロイチフェーズにおいて、新規事業であったりスタートアップが目指すのは、「CPF*(Customer Problem Fit)」と「PSF*(Problem Solution Fit)」です。
*CPF:「顧客は本当にその課題を抱えているのか?」顧客の課題に関する仮説検証を進めるフェーズ
*PSF:「顧客の課題を解決するには本当にこの解決策でいいのか?」顧客が抱えている課題を解決できるベストなソリューション(解決策)を検証するフェーズ
スタートアップやベンチャーは限られたリソース、特に資金の中で、失敗を繰り返しながらもCPF/PSFの達成が求められます。大切なのは、限られた資金の中で『何度失敗ができるか』です。そこで、第3回では『スモールスタート』の重要性について学んでいきましょう。
HubSpotのことなら
多くのSaaSサービスが 「簡単」「誰でも使える」ことを謳っていますが、 確かに”使うだけ”なら問題ないでしょう。 ただ、多くのSaaSサービスにおいては 「そういうことは先に言ってよ~」 ということが プロジェクトを進める中で沢山でてきます。 そういった「共通する失敗」を避けるためには 信頼できるパートナーが必要不可欠です。 「代理店に頼むと高いしな...」 「とはいえ、社内に適任者もいない...」 「誰に頼んだらいいかわからない…」 このようなお悩みをお持ちの方は、 まずはお気軽にumbrEllaへ無料相談してみてください。
|
スタートアップや新規事業の立ち上げでは、「どれだけ短期間で市場に適応し、成長できるか」が成功の鍵を握ります。しかし、多くの企業は限られた資金やリソースの中で「最初から完璧なプロダクトや事業を作らなければならない」と考え、大規模な投資に踏み切りがちです。
しかし、実際に成功している企業の多くは、「スモールスタート」の考え方を取り入れています。最小限のリソースでプロダクト・サービスを市場に出し、顧客のフィードバックを得ながら成長することで、ムダなコストを抑えつつ競争力を高めているのです。
本記事では、スモールスタートがなぜ重要なのか、その成功のための3つの原則、そしてHubSpotを活用したスモールスタートの実践方法について詳しく解説します。
1.なぜスモールスタートが成功の鍵なのか? |
スモールスタートの成功事例
多くの企業が、最初は小さなスケールでスタートし、成長の過程で事業を拡大しています。例えば、以下のような事例が挙げられます。
- Airbnb:世界中の空き部屋や家を有料で貸し借りできる民泊サービスを提供するAirbnbは、創業当初は創業者の自宅の一室を貸し出すところからスタートし、少しずつユーザーを増やしていった
- Dropbox:ファイルや写真へどこからでもアクセスすることができるクラウドストレージのDropboxは、最初はデモ動画を公開し、実際のプロダクトを開発する前に市場の反応を確かめた
- ZOZOTOWN(スタートトゥデイ):日本最大級のファッションECサイトであるZOZOTOWNは、最初は中古レコード販売から始まり、徐々にファッションECへと進化
これらの企業の共通点は、「最初から完璧なサービスを作ろうとせず、ユーザーの反応を見ながら成長した」ことです。
大規模投資のリスクとスタートアップの落とし穴
多くのスタートアップが陥るのが、「大規模な資金調達や開発投資を行った結果、想定と異なる市場ニーズに直面し、方向転換が難しくなる」という状況です。
【大規模投資のリスクとは?】
- 市場ニーズが未検証のまま開発が進み、失敗する可能性が高まる
- 開発やマーケティングに多額の資金を投入し、キャッシュフローが悪化する
- 失敗した場合の方向転換(ピボット)が困難になる
一方、スモールスタートを採用すれば、最小限のコストで市場の反応を確認し、必要な部分だけを拡大することが可能です。
2.スモールスタートを成功させるための3つの原則
|
MVP(Minimum Viable Product)とは、市場での検証が可能な最小限の機能を持つ製品を指します。
たとえば、新しいECサイトを立ち上げる場合、「最初から完璧なシステムを作る」のではなく、シンプルな商品ページ+決済機能だけでテストを行うことで、無駄な開発コストを抑えることができます。
【MVPのポイント】
- 「必要最低限」の機能に絞る(例:フォーム入力、シンプルなLPなど)
- 顧客のフィードバックを素早く収集する
- 市場のニーズに応じて改良を重ねる
② 早期に顧客のフィードバックを得る仕組み
スモールスタートの成功には、「市場のリアルな声」を素早く集めることが欠かせません。
【効果的なフィードバック収集方法】
- シンプルなプロトタイプ(Figma*等で作成したモックやデモ画面など)を作成し、知人やターゲットユーザーの反応を見る
- MVPやそのβ版を提供し、ユーザーの声を聞く(Googleの「Gmail」も最初はβ版で提供された)
- SNSやアンケートを活用し、ユーザーの意見を収集する
*Figma:フィグマ。ブラウザベースのコラボレーション・インターフェース・デザイン・ツールで、ブラウザ上で簡単にデザインの作成・共有が可能。
③予算を最大活用するマーケティング戦略
スタートアップでは、広告費を大規模に投下することは難しいため、「低コストで最大の効果を出すマーケティング戦略」が重要です。
- コンテンツマーケティング(ブログ、SEO、SNSを活用)
- 口コミやリファラル(紹介)マーケティング
- リード獲得のための無料オファー(ホワイトペーパーや無料セミナーなど)
3.HubSpotを活用したスモールスタートの実践方法
|
初期コストを抑えつつ、成長に合わせてスケールできるシステム
HubSpotは、無料のCRM(顧客管理システム)を提供しており、初期コストをかけずにマーケティング・セールスの管理を開始できます。
【無料で使える機能】- リード管理
- メールマーケティング
- フォーム作成
- チャットボット
【必要に応じて拡張可能】
(売上が伸びたら有料プランにアップグレード)
このように、無駄なコストをかけずに、スモールスタートで運用を始め、成長に応じて拡張できる仕組みを構築できます。
CRMを活用した低コスト・高効果のマーケティング施策
HubSpotのCRMを活用することで、少ない予算でも高い効果を生むマーケティングが可能です。
【低コストで活用できるHubSpotのマーケティング機能】
- リードナーチャリング:メールマーケティングを自動化し、少ないリソースで見込み顧客と関係を構築
- SEO最適化:ブログやLPを簡単に作成し、検索流入を増やす
- チャットボットで即時対応:人的リソースを削減しつつ、顧客との接点を増やす
これらの機能を活用することで、広告費を抑えながらも効率的に顧客を獲得し、事業を成長させることが可能になります。
まとめ
スモールスタート戦略を実践することで、限られたリソースの中でも市場のニーズを見極め、事業を成長させることができます。
- MVPを活用し、無駄な開発コストを削減
- 顧客のフィードバックを素早く反映し、最適な形に進化させる
- HubSpotを活用して、低コストで効率的なマーケティング・セールスを実現
スタートアップの成功は、「いかに素早く市場の声を聞き、最小のコストで最大の成果を出すか」にかかっています。HubSpotを活用し、スモールスタート戦略でビジネスを成功に導きましょう!