【HubSpot #06】投資家は企業の何を見ている?資金調達を成功させる"数値管理"の極意

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HubSpotの導入・運用に対してお悩みをお持ちの新規事業担当者の方・スタートアップ/ベンチャー企業の方に向け、全10回に渡り、HubSpotを使って新規ビジネスを如何にPMFさせていくかのヒントをお伝えしていきます。

 

ABOUT 執筆者:umbrElla編集長

自身も過去知人と共同創業したスタートアップにて、ベンチャーキャピタルからシードラウンドにて総額1億円の資金調達を達成。現在は、自社においてもHubSpotを活用しながら、b→dashおよびHubSpotの導入・伴走支援を手がけており、単なるツールの導入に留まらず企業としての競争優位性を築くための支援を行っています。

 

第4回~第6回は、所謂『1⇒10(イチジュウ)』のフェーズにおけるHubSpotの利点についてお話ししていきます。イチジュウフェーズにおいて、新規事業であったりスタートアップが目指すのは、「SPF*(Solution Product Fit)」と「PMF*(Product Market Fit)」です。
*SPF:「その解決策をプロダクトに落とし込めているか?」PSFで確認した解決策をプロダクトとして実現可能か、プロダクトが解決策を十分に実現できているかを検証するフェーズ
*PMF:「そのプロダクトは市場に受け入れられているか?」開発されたプロダクトが市場のニーズに合致し、顧客から高い喜びを引き出せているフェーズ

PMFを達成を目指す上で、また、PMFを達成したその先を見据えた上でも、切っても切り離せないのが『活動資金』です。企業が競争しなければならない市場は3つあります。商品市場、人材市場、そして金融市場です。そこで第6回では、如何にベンチャーキャピタルといった外部の投資家や、金融機関、親会社・本社を魅了し、『資金を調達するための要諦』について学んでいきましょう。

 

 

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スタートアップやベンチャー企業が資金調達を成功させるためには、適切なKPI(重要業績指標)の管理とデータ活用が不可欠です。投資家や金融機関は、単なる事業アイデアやビジョンだけではなく、財務的な健全性や成長の再現性を示す数値を重視します。

「なんとなく売上は伸びているが、成約率やLTV(顧客生涯価値)などの具体的なデータを示せない」
「営業パイプラインの管理が不十分で、売上の見通しが立てられない」

このような状態では、投資家や金融機関に信頼されることは難しく、資金調達のハードルは高くなります。本記事では、成長企業が押さえるべきKPI管理のポイント、パイプライン管理とユニットエコノミクスの最適化、そしてHubSpotを活用したKPI管理の最適解について解説します。

 

 

 1.成長企業に必要なKPI管理とは?

資金調達とKPIの関係

投資家や金融機関は、「この企業は成長し続けるか?」を数値で判断します。そのため、以下のようなKPIを正しく把握し、説明できることが求められます。

KPI

説明

投資家の関心ポイント

ARR(年間経常収益)

サブスクリプション型ビジネスの年間収益

収益の安定性と成長率

MRR(月間経常収益)

月ごとの安定収益

収益モデルの持続可能性

CAC(顧客獲得コスト)

1顧客を獲得するためのコスト

獲得効率とスケーラビリティ

LTV(顧客生涯価値)

1顧客が生涯にもたらす利益

長期的な収益性

Churn Rate(解約率)

顧客が一定期間内に離脱する割合

事業の安定性

これらのKPIを適切に管理し、成長戦略と結びつけることで、投資家にとって「資金を投じる価値がある企業」としての説得力を高めることができます。

 

経営判断に求められるデータ活用

KPIの管理は、単に「数値を把握する」だけでは不十分です。経営の意思決定に活かせる形でデータを整理・分析し、改善策を導き出すことが重要です。

たとえば、以下のような活用が求められます。

  • ARRとCACのバランスを見て、広告投資の適正額を決定する
  • MRRの推移を分析し、新規顧客獲得 vs 既存顧客のアップセル戦略を検討する
  • Churn Rateが高まっている場合、カスタマーサクセス施策を強化する

こうしたデータドリブンな意思決定ができる企業ほど、資金調達の際に投資家の信頼を得やすくなります。


 

 2.パイプライン管理とユニットエコノミクスの改善

成約率・CAC・LTVの最適化

企業の成長を加速させるには、以下の3つのKPIを継続的に改善することが不可欠です。

  1. 成約率(Conversion Rate)の向上
    営業のパイプラインを管理し、どのプロセスで顧客が離脱しているのかを把握することで、成約率を高める施策を講じることができます。
    • 営業プロセスを標準化し、成功パターンを確立する
    • 成約率の高い顧客セグメントを分析し、ターゲティングを強化する
    • リードナーチャリング(見込み顧客の育成)を最適化する
  1. CAC(顧客獲得コスト)の最適化
    広告や営業コストを抑えながら、より効率的に顧客を獲得する方法を検討することが重要です。
    • コンテンツマーケティングを活用し、オーガニック流入を増やす
    • A/Bテストを行い、最も費用対効果の高いチャネルを特定する
    • 顧客紹介プログラムを活用し、低コストで新規顧客を獲得する
  1. LTV(顧客生涯価値)の最大化
    獲得した顧客の満足度を向上させ、長期的に関係を維持することで、LTVを伸ばすことができます。
    • アップセル・クロスセルの機会を設計する
    • カスタマーサクセスチームを強化し、解約率を下げる
    • パーソナライズされたコミュニケーションでエンゲージメントを向上させる

 

売上予測とリスク管理の重要性

資金調達を成功させるためには、売上の見通しを正確に立て、事業のリスクを適切に管理することが不可欠です。投資家や金融機関は、企業の成長可能性だけでなく、予測精度の高さやリスク対応の仕組みを重視します。

  1. なぜ売上予測が重要なのか?
    売上予測の精度が低いと、以下のような問題が発生します。
    • 資金繰りが不安定になり、成長のチャンスを逃す
    • 計画的な採用や設備投資ができず、事業拡大に支障が出る
    • 投資家からの信頼を得られず、追加の資金調達が難しくなる
    逆に、正確な売上予測ができる企業は、資金調達をスムーズに進められるだけでなく、事業成長を加速させるための戦略的な投資を行うことが可能になります。

  2. どのように売上予測を立てるべきか?
    売上予測を精度高く行うためには、以下のポイントを押さえる必要があります。
    • 過去データを活用し、成約率やリード獲得数の推移を分析する
    • 営業パイプラインごとの案件数・確度を細かく管理する
    • 市場動向や外部要因(競合、景気、トレンド)を考慮する
    例えば、過去6ヶ月のリード獲得数、成約率、平均契約単価をもとに、今後3ヶ月間の売上を予測することで、適切なマーケティング・営業戦略を立てることができます。

  3. リスク管理のポイント
    売上予測と並行して、事業のリスクを適切に管理することも重要です。以下のようなリスクが考えられます。

リスク要因

具体的なリスク

対策

顧客依存リスク

特定の大口顧客に売上が依存している

顧客ポートフォリオの分散

マーケットリスク

業界の景気変動、競争激化

柔軟な価格戦略と新規市場開拓

資金ショートリスク

キャッシュフローの悪化

資金調達計画の明確化とコスト管理

営業パフォーマンスの低下

営業チームの成果が落ちる

トレーニング・インセンティブ強化

これらのリスクを事前に把握し、適切な対策を講じることで、投資家や金融機関からの評価を高めることができます。

 

 

 3.HubSpotを活用したKPI管理の最適解

HubSpotのパイプライン管理機能

HubSpotのCRMを活用することで、営業パイプラインの可視化と最適化が可能になります。

  • リードのステータスを一元管理し、ボトルネックを特定
  • 営業プロセスの自動化でフォローアップを強化
  • 過去データを活用し、成約確度の高い案件を優先的にアプローチ

これにより、営業の成約率を高め、効率的に売上を拡大できます。

 

ダッシュボードとレポート機能による可視化

HubSpotのダッシュボード機能を活用すれば、リアルタイムでKPIをモニタリングし、経営の意思決定に活かすことが可能です。

  • MRR、ARR、CAC、LTVなどのKPIを自動で算出・可視化
  • カスタマイズ可能なレポート機能で、投資家向け資料も簡単に作成
  • 売上予測を基に、資金調達のタイミングを適切に判断

 


まとめ

 

  • 資金調達を成功させるには、KPIを的確に管理し、データドリブンな経営を実践することが重要
  • 成約率・CAC・LTVを継続的に改善し、売上予測とリスク管理を徹底する
  • HubSpotを活用すれば、パイプライン管理とKPI可視化を一元化できる

適切なKPI管理とデータ活用ができる企業こそ、投資家や金融機関の信頼を得て、資金調達をスムーズに進めることができます。HubSpotを活用して、成長を加速させる数値管理の仕組みを構築してみてはいかがでしょうか?


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